遺族「希望は捨てない」=発生25年を前に事件解決願う―世田谷一家殺害



東京都世田谷区で2000年12月に宮沢みきおさん=当時(44)=一家が殺害された事件で、発生から25年を迎えるのを前に、都内で13日、追悼集会が開かれた。妻泰子さん=同(41)=の姉入江杏さん(68)は、事件解決を願い「希望は捨てない」と語った。

妹泰子さんを「やっちゃん」と呼び、事件当時は宮沢さん宅の隣の家で、「一つの家族のように仲良く暮らしていた」という入江さん。集会では、事件で「当たり前の日常を奪われた」と悔しさをにじませ、「隣に住んでいたのに、助けることができなかった。なんで助けられなかったのか」と自責の念に駆られたこともあったと振り返った。

宮沢さん一家の写真や長女にいなちゃん=当時(8)=が描いた絵などを紹介しながら、「みきおさんは日常の一瞬を撮るのがすごく上手だった」と話し、残された写真を前に「4人の生きた日々をどう大切にしていこうか悩ましい」とも語った。

集会には、みきおさん夫婦と面識のあった東海学園大の上田紀行特命副学長との対談なども行われた。

〔写真説明〕世田谷一家殺害事件の発生から25年を迎えるのを前に開かれた追悼集会で話す入江杏さん(左端)=13日午後、東京都品川区

2025年12月13日 20時32分


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