
今年の「歌会始の儀」に出席した入選者10人が14日、宮内庁で記者会見した。「明」をお題とした歌が天皇、皇后両陛下の前で披露された喜びを「素晴らしい経験」「感慨深い」などと語った。
石川県穴水町の農林業室木正武さん(81)は、能登半島地震で自宅が全壊し、育ててきた樹木も倒れたが、自宅の再建にその木を使いたいという思いを詠んだ。懇談の場では両陛下からお見舞いの言葉を掛けられたといい、会見では「能登が復興した後の歌をまた作りたい」と抱負も述べた。
青森県弘前市の会社役員坂本美弦さん(57)は東日本大震災で起きた停電を歌にした。天皇陛下は「被害はどのくらいでしたか」などと質問し、皇后さまと共に当時の状況を詳しく聞いていたという。
車の図鑑を見ている息子や娘とのやりとりについて詠んだ石川県内灘町職員和田実希さん(37)=金沢市=は、儀式について「改めて耳で聞くと本当に歌なんだなと実感した」と感想を述べた。皇后さまから能登半島地震の影響を気遣う言葉もあったという。
〔写真説明〕「歌会始の儀」を終え、記者会見する入選者の室木正武さん=14日午後、宮内庁
〔写真説明〕「歌会始の儀」を終え、記者会見する入選者の坂本美弦さん=14日午後、宮内庁
〔写真説明〕「歌会始の儀」を終え、記者会見する入選者の和田実希さん=14日午後、宮内庁
2026年01月14日 19時06分