パンダ、「中国でも元気で」=最終観覧日、27日出発―上野動物園



「中国でも元気でね」。上野動物園(東京都台東区)にいる双子のジャイアントパンダが25日、最終観覧日を迎えた。4歳のシャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)は27日に中国に向けて出発し、約半世紀ぶりに日本からパンダがいなくなる。同園には事前抽選で観覧が当たった親子連れらが詰め掛け、別れを惜しんだ。

パンダが初めて日本に来たのは1972年。日中国交正常化に伴ってカンカン(雄)とランラン(雌)が贈られ、同園は空前のパンダブームに沸いた。その後、和歌山県白浜町と神戸市でも飼育されたが、国内で現在暮らすのは2021年に同園で生まれた双子だけ。園は混乱を避けるため14日以降は観覧を事前申し込みの抽選制にした。25日は4400人の観覧枠に応募が殺到し、24.6倍の倍率となった。

双子は繁殖研究目的で貸与された親から生まれたため、所有権は中国にある。母と祖母の3人で見に来た東京都府中市の都築優月さん(6)は「大きかった」と大はしゃぎ。「中国に行っても元気で。たくさんご飯食べてね」と手を振った。

長女澪楽さん(2)を連れて来た三溝里香子さん(31)は「喜んでくれてよかった」と笑顔。澪楽さんも「かわいかった」と里香子さんに笑いかけていた。

浜松市の大学2年伊藤香菜子さん(20)は「癒やしをくれた存在。いなくなるのは寂しい」と肩を落とす。パンダ好きが高じて大学では中国語を学んでおり「いつか中国に会いに行きたい」と話した。

毎月のように同園に足を運んできた神奈川県伊勢原市の事務職員、蒔田幸子さん(43)は「とにかく元気で。また帰ってきてね」と寂しそうにつぶやいた。

〔写真説明〕中国への返還を前に、最終観覧日を迎えた上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオを撮影する来園者=25日午前、東京都台東区 〔写真説明〕中国への返還を前に、最終観覧日を迎えた上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオ=25日午前、東京都台東区 〔写真説明〕中国への返還を前に、最終観覧日を迎えた上野動物園のジャイアントパンダ・レイレイ=25日午前、東京都台東区

2026年01月25日 16時59分


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