
立ち見席まで埋まった秩父宮ラグビー場が、日本の好プレーに何度も沸いた。強豪イタリアに快勝し、SH斎藤は「めっちゃうれしい」。W杯前年の大事なシーズンを、上々の形でスタートした。
攻守に高い完成度を見せた。斎藤、SO伊藤のキックとパスを交えた試合運びに周囲が連動。前半は伊藤のキックから獲得したラインアウトを起点に攻め、CTB広瀬が相手防御を突破。FB松永のトライにつなげた。初キャップで躍動した伊藤は「ここで蹴るという意思疎通ができていた。たくさん話したことで、不安を消して試合に臨めた」と誇った。
試合前、WTB石田は「もう経験値と言っている時期ではない。勝利にこだわる」と宣言。ジョーンズ・ヘッドコーチが就任して3季目。チームの成熟を結果で示すという気概が、選手たちには満ちていた。防御でも、ゴール前で粘り強くタックルを続けてトライを阻止。運動量で相手を上回るという約束事を、全員で完遂した。
「勝ったのは間違いなく大きいが、1勝で終わらないようにしないと」と斎藤。格上との対戦が続く新大会。息つく間もなく、さらなる自信の上積みを狙っていく。
【時事通信社】
〔写真説明〕イタリア戦の後半、キックする伊藤=4日、東京・秩父宮ラグビー場
2026年07月04日 22時30分