アジア勢に躍進なし=遠のくトップの背中―W杯サッカー



世界のトップとのレベル差を改めて知るW杯になった。アジア勢は32チームで争う決勝トーナメントに進んだ日本と豪州が1回戦で敗れ、全9チームが姿を消した。1次リーグでの勝利は日本、豪州、韓国による計3勝のみだった。

1チームも16強に残れなかったのは、16チームで決勝トーナメントを戦った2014年ブラジル大会以来だった。英紙ガーディアン(電子版)はアジア勢について「悲惨な結果になった」と厳しく報じた。2034年開催国のサウジアラビアはH組、前回ホスト国のカタールはB組の最下位で敗退。国を挙げて潤沢な資金をサッカーに投じてきた結果としては寂しい。

対照的なのはアフリカ勢だ。チュニジアを除く9チームが決勝トーナメントに進出。モロッコ、アルジェリアなど、主力は移民の子として欧州など国外で生まれ育った選手が多い。歴史的、地理的な観点からアジアにはそうした選手は少ない。各国が育成環境などを充実させる必要があるだろう。

次回以降の大会で、アジア出場枠に影響するかもしれない。1次リーグ終了後、アジア・サッカー連盟(AFC)のサルマン会長は「結果を現実的に捉えなければいけない。トップとの差は依然として大きい」との談話を出した。出場チーム数が48に拡大され、ヨルダンやウズベキスタンが初出場するなど、アジアも恩恵を受けたが、意義あるものとするには、各国が課題と向き合う必要がある。

【時事通信社】 〔写真説明〕1次リーグの南アフリカ戦、飲水タイム中に選手に指示する韓国の洪明甫監督(中央)=6月24日、メキシコ・モンテレイ(EPA時事) 〔写真説明〕決勝トーナメント1回戦、エジプトとのPK戦に臨むオーストラリアの選手=3日、米ダラス(EPA時事)

2026年07月05日 19時05分


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