
オリックスのエスピノーザは、ベンチに戻るとノートを開く。「どう打ち取ったかを(毎イニング)記録し、次の攻め方を考えるんだ」。前回登板から始めたという習慣が効果を発揮した。
7回1失点。西武打線が芯で捉えた当たりはわずかだった。有効だったのはツーシーム。直球の軌道から打者の手元で球筋を動かすこのボールに一段と鋭さが加わった。「最近はあまり動いておらず、修正しなければならないポイントだった。練習で意識した」。準備を怠らなかった。
七回に3連打を浴びて失点。さらにピンチは続いたが、慌てず後続を断った。「(ノートに)書いていなかった頃は、難しい場面で気持ちができていなかった。それが解消できた」。言語化して考えを整理することで、投球の引き出しが増えたようだ。
来日3年目で自己最多に並ぶ7勝目。チームの連敗も3で止めた。マウンドで見せた冷静さとは対照的に、地震で甚大な被害を受けた母国ベネズエラに話題が及ぶと感情が込み上げる。ヒーローインタビューでは、日本語で「温かいメッセージありがとうございます。心から感謝しています」。深々と頭を下げたエスピノーザに、万雷の拍手が送られた。
【時事通信社】
〔写真説明〕6回のピンチをしのいだオリックス先発のエスピノーザ=5日、京セラドーム
2026年07月05日 18時56分