ハマス、新たに4人の遺体引き渡し=イスラエル、検問所再開か



【エルサレム時事】イスラム組織ハマスは14日、パレスチナ自治区ガザに拉致した人質4人の遺体を新たにイスラエル側に引き渡した。イスラエルとハマスの停戦合意に基づく措置で、ハマスはさらに20人の遺体を返還する取り決めとなっている。

10日発効した合意では、ハマスは生存する人質20人を解放し、28人の遺体を引き渡すことになっていた。ハマスは期限の13日に生存者全員を解放したものの、遺体に関しては4人にとどまった。

人質の遺体収容は難航しているとされる。アラブメディアによれば、イスラエルとエジプトがこの問題に関して協議。エジプトがガザ内で遺体の捜索を行っていると伝えられている。

イスラエル公共放送KANによると、遺体引き渡しを受け、イスラエルはガザとエジプトの境界にある検問所を15日にも予定通り再開することを決めた。イスラエルは遺体の返還が滞っているとして再開を延期するとしていた。検問所はガザへの支援物資搬入の主要ルート上にあり、再開がガザの人道状況改善につながるかが注目される。

【時事通信社】 〔写真説明〕14日、パレスチナ自治区ガザ中部で、破壊された建物の近くを歩く人々(AFP時事)

2025年10月15日 15時01分


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