
【ベルリン時事】ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は4日、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けた米国の和平仲介を巡り、ウクライナと欧州主要国の首脳が行った1日の電話協議で、フランスのマクロン大統領が「『安全の保証』を明確にしないまま、米国が領土問題でウクライナを裏切る可能性がある」と述べたと報じた。和平案では、停戦成立後のウクライナに供する「安全の保証」に米国がどう関与するかが焦点の一つとなっている。
同誌が電話記録を入手したという。他の欧州首脳も不信感をあらわにしており、米仲介への歓迎を表明してきた公の発言とは異なる本音が漏れた形だ。ただ、仏大統領府の関係者はAFP通信に、仏側の記録と一致しないと反論した。
【時事通信社】
〔写真説明〕ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とフランスのマクロン大統領=1日、パリ(AFP時事)
2025年12月05日 16時22分