
【ロンドン、ブリュッセル時事】トランプ米大統領が米国によるデンマーク自治領グリーンランド領有を支持しない英仏独など欧州8カ国に対し、関税引き上げの意向を示したことを受け、8カ国は18日、「関税の脅しは欧米関係を損ない、危険な悪循環を招く恐れがある」とする共同声明を発表した。デンマークとグリーンランド住民への「完全な連帯」も表明した。
8カ国はデンマークと英仏独のほか、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン。声明は、これらの国が参加するグリーンランドでの軍事演習に関し、「北大西洋条約機構(NATO)加盟国として、北極圏の安全保障強化に取り組んでいる」と説明し、「誰かに脅威をもたらすものではない」と強調した。その上で、米国を念頭に「われわれが支持する主権と領土保全の原則に基づき、対話に臨む用意がある」と呼び掛けた。
NATOのルッテ事務総長は18日、X(旧ツイッター)で、グリーンランドと北極圏の安全保障情勢を巡り、トランプ氏と協議したと明らかにした。ルッテ氏は引き続き問題に取り組む考えを示した上で、スイス東部ダボスで19日に開幕する世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でトランプ氏と会うことを「楽しみにしている」と投稿した。
【時事通信社】
〔写真説明〕デンマークで「グリーンランドに手を出すな」などと訴える人々=17日、コペンハーゲン(EPA時事)
2026年01月20日 18時16分