
【北京時事】中国の習近平国家主席と英国のスターマー首相が29日、北京で会談し、冷え込んでいた両国関係の改善と経済協力の強化で一致した。英首相の訪中は8年ぶり。トランプ米政権が貿易や安全保障面で欧州への圧力を強める中、英中関係の安定化を図った。英政府などによれば、中国による英国産ウイスキーへの関税引き下げについて協議したほか、中国側が英国人の短期滞在時のビザを免除することで合意した。
中国外務省によると、習氏は「国際情勢が混沌(こんとん)とする中、世界の安定や両国経済の促進のために対話と協力を強化すべきだ」と述べた。「中国は自ら戦争を起こそうとしたことはなく、どれだけ発展しても他国の脅威にならない」とも主張。ベネズエラを攻撃し、デンマーク自治領グリーンランドの領有を目指すトランプ政権の動きが念頭にあるもようだ。習氏は金融や人工知能(AI)、新エネルギー分野での連携と交流拡大に意欲を示した。
スターマー氏は、今回の訪問に60人以上の経済界代表らが同行していると説明した上で「対中協力拡大に向けた英国の決心を示している」と語った。「脆弱(ぜいじゃく)な国際情勢において、英中の長期的、安定的な戦略的パートナーシップが重要だ」として、中国側との意思疎通と貿易・投資面での連携を深めていくと語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕29日、北京で握手を交わす中国の習近平国家主席(右)と英国のスターマー首相(AFP時事)
2026年01月29日 20時46分