
【カイロ時事】イスラエル当局は1日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの検問所を限定的に再開したと発表した。エジプトとの境界にある同検問所は、ガザ住民にとってイスラエル以外の外部に通じる唯一の出入り口で、人の往来と物流の要。ただ、今回は限られた住民の往来のみを許可しており、物資搬入再開のめどは立っていない。
イスラム組織ハマスに対する軍事作戦でガザに地上侵攻したイスラエル軍は、2024年5月にラファ検問所を掌握。25年初頭の約2カ月間の停戦時に部分的に再開したが、それ以降は閉鎖していた。世界保健機関(WHO)によれば、1万8000人以上のガザ住民が域外での治療を必要としており、検問所の再開が待たれていた。
現地からの映像では、検問所のエジプト側で十数台の救急車が待機した。イスラエルのメディアは、1日は試験的な運用にとどまり、2日から本格的に往来が許可されるとの見通しを伝えた。イスラエルのネタニヤフ首相は先に、ガザに入域する人数を絞る一方、出域する人数を制限しない考えを示していた。
ラファ検問所の再開は、イスラエルとハマスが昨年10月に合意したガザ和平計画に盛り込まれたが、ハマスによる人質引き渡しの遅れを理由にイスラエル側が閉鎖を続けていた。イスラエルは今年1月26日、最後の人質の遺体を収容。その数日後に検問所の限定的再開を発表した。
【時事通信社】
〔写真説明〕1日、パレスチナ自治区ガザ最南部のラファ検問所のエジプト側で待機する救急車(AFP時事)
2026年02月01日 19時52分