【ワシントン時事】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は16日、電話会談し、ロシアが侵攻するウクライナでの停戦に関して協議した。トランプ氏は電話会談後、SNSへの投稿で「大きな進展があった」と強調し、プーチン氏とハンガリーの首都ブダペストで再会談することで合意したと明らかにした。
両首脳は8月15日に米アラスカ州で対面会談したが、停戦に関する合意に至らなかった。その後は停戦機運がしぼんでいたが、仕切り直しを図る。トランプ氏は電話会談後、記者団に再会談が「2週間以内」になるとの見通しを示した。
米ロ両政府によると、来週から高官協議を再開し、首脳会談に向けた準備を進める。米国側はルビオ国務長官、ロシア側はラブロフ外相が協議を主導する。
ロシア政府によると、トランプ氏がブダペストを首脳会談の開催地候補として挙げ、プーチン氏も同意した。トランプ氏はSNSで、ブダペストでの会談で「ロシアとウクライナの『不名誉な』戦争を終わらせることができるかを検討する予定だ」と説明した。
トランプ氏は10月17日にウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談する予定。ウクライナは米国製巡航ミサイル「トマホーク」の供与を要請していたが、米ロ首脳が再会談で合意したことで実現の見通しは不透明となった。
【時事通信社】
〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)とトランプ米大統領(AFP時事)
2025年10月17日 07時33分