
【ソウル時事】ヘグセス米国防長官は3日、就任後初めて韓国を訪れ、韓国の安圭伯国防相と共に北朝鮮との軍事境界線にある板門店の共同警備区域(JSA)を視察した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対して、米韓同盟の強固な結束を示す狙いがあるとみられる。
米国防長官による板門店の訪問は8年ぶり。ヘグセス氏はJSAを警備する部隊から現状の説明を受けたという。10月下旬に訪韓したトランプ米大統領は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談に意欲を示したが、北朝鮮側は反応を示さなかった。
ヘグセス氏は4日に開かれる米韓の定例安保協議(SCM)に出席するため3日に韓国入りした。韓国国防省は、ヘグセス氏らの板門店訪問について「韓国と米国の強固な防衛体制を確認した」と強調した。
【時事通信社】
〔写真説明〕3日、北朝鮮との南北軍事境界線にある板門店の共同警備区域(JSA)を訪れた韓国の安圭伯国防相(中央左)とヘグセス米国防長官(同右)(韓国国防省提供・時事)
2025年11月03日 20時02分