NY市長選、投票始まる=民主左派イスラム候補が優勢―トランプ政権と対立必至



【ニューヨーク時事】米ニューヨーク市で4日、エリック・アダムズ市長(65)の任期満了に伴う市長選の投票が行われた。民主党の急進左派でニューヨーク州下院議員のゾーラン・マムダニ氏(34)が優勢。当選すれば初のイスラム教徒のニューヨーク市長となる。トランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と呼んで警戒しており、政権との対立は避けられない情勢だ。

マムダニ氏は「民主社会主義者」を自称して「富の再分配」を公約している。今回の選挙では富裕層らが同氏の政策に反発し、民主党の予備選で敗れ無所属で出馬したアンドルー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)を支持。民主党の牙城ニューヨークでは、両者の事実上の一騎打ちの構図となっている。

共和党からは、自警団「ガーディアン・エンジェルス」創設者のカーティス・スリワ氏(71)が出馬している。

トランプ氏は3日、自身のSNSで「(敗退が濃厚な)スリワ氏への投票はマムダニ氏への投票と同じ」と述べ、「クオモ氏に投票を」と呼び掛けた。トランプ氏はマムダニ氏が当選した場合は資金拠出を制限することなどを表明している。

【時事通信社】 〔写真説明〕米ニューヨーク市長選候補者の(右から)ゾーラン・マムダニ氏、アンドルー・クオモ氏、カーティス・スリワ氏(AFP時事)

2025年11月04日 20時37分


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