制服組トップら「信頼裏切った」=習氏への忠誠心問題視か―中国軍機関紙



【北京、香港時事】中国軍制服組トップ、張又侠・中央軍事委員会副主席と同委委員の劉振立・統合参謀部参謀長の失脚を巡り、軍機関紙・解放軍報は25日付の社説で、2人が「信頼を裏切り、中央軍事委の主席責任制をひどく踏みにじり破壊した」と非難した。習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が忠誠心を問題視し、更迭した可能性がある。

中央軍事委の「主席責任制」は、軍の最高指導機関である同委の権限をトップの習氏に集中させる制度。社説は、張氏と劉氏が「軍に対する共産党の絶対的指導に重大な影響を与え、党の統治の根幹である政治と腐敗の問題を損なった」としており、両氏が習氏の意向に背いたことを示唆した。

25日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、事情に詳しい複数の関係者の話として、張氏は汚職や側近、親族を統制できなかったことで告発されたと伝えた。党指導部への報告を怠った責任も問われており、19日に軍の規律部門に正式に拘束され党幹部には23日に知らされたという。

習氏は、汚職摘発を規律強化とともに権力掌握に使ってきた。現在75歳の張氏は、2022年10月の党大会で「68歳以上なら引退」という党の慣例を破って続投。習氏の信任が厚いとみられてきたが、「習氏に不信感を抱かせるような言動があったのではないか」(軍事専門家)との見方が出ている。

22年10月に7人で発足した中央軍事委の現体制は既に4人に減っていたが、張、劉氏の摘発で習氏と張昇民副主席の2人だけになった。党の序列上位20人超の政治局員も兼務する張又侠氏の失脚で、党中央政治局に軍人が不在という異例の事態となる。党の軍隊である中国軍を習氏が直接取り仕切る形となり、どのような影響が出るかが注目される。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国軍制服組トップの張又侠・中央軍事委員会副主席(右)と同委委員の劉振立・統合参謀部参謀長(ロイター時事)

2026年01月26日 07時57分


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