2日午前9時25分ごろ、埼玉県行田市長野で、下水管の点検作業を行っていた男性作業員4人が、マンホール内に転落した。消防などによると、いずれも救出されたが、全員の死亡が確認された。
県警によると、マンホール内には硫化水素が発生していた。県警は、作業員が吸い込んだ可能性もあるとみて、詳しい状況を調べている。
県警などによると、当時、点検作業は7人で行っており、転落した4人はいずれも50代。マンホールは直径約60センチ、深さ約12メートルで、何らかの原因で1人が転落し、救助しようとした3人も転落したという。
行田市によると、点検は同県八潮市の陥没事故を受け、国が全国の自治体に実施を要請している下水道管路の特別重点調査の一環。事故が起きたマンホールがある下水道管路は、1981年度に設置された。行田市から委託を受けた民間企業が作業に当たっており、目視で老朽化などを確認する前の準備を行っていたという。
【時事通信社】
2025年08月02日 20時51分
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